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パニック障害について

1.パニック障害は適切な治療で治る病気です

パニック障害は心理的原因ではなく、脳の神経伝達物質のトラブルが原因で生じる病気です。
ですが、まだ病気としての認知度は低く、多くの人が自分に起きている症状がパニック障害だとは解らずに悩んでいたり、 身体が病気なのではないかと適切な治療を受けずにいるなど、発見が遅れて症状が悪化してしまうケースが多く見られます。
実際はパニック障害は薬物療法が効果的で、軽症の場合は薬をのむだけで治ることも珍しくありません。

2.パニック障害の症状「パニック発作」と「予期不安」

突然、場所を選ばず以下の症状が同時に起こります。

  • 激しい動悸、胸の痛み、発汗、身体の震え
  • 窒息しそうな感じ、めまい、吐き気
  • 現実でない感じ、自分が自分でなく感じる
  • 気が変になるのではないかという恐怖
  • 死ぬかも知れないという恐怖
  • 身体全体の皮膚が冷たいまたは熱いと感じる

これをパニック発作と呼びます。
これらの発作は10分以内にピークに達し、30分~1時間以内に治まります。
ですが、この発作が起きたらどうしようという恐怖から、さらに不安を感じることがあります。
これを予期不安(*)と呼びます。パニック障害の特徴でもあります。

予期不安
パニック障害の典型的な症状。
発作のことが頭から離れず「またあの発作が起こるのではないか!?」と強い不安に苦しめられる。

3.パニック発作のあと、悪化していく典型的なパターン

不安の対象が広がり、不安に支配された生活となり、広場恐怖(*)(公衆の場が怖いと言う意味)と回避行動(*)のため、 仕事や日常生活に支障を来すほどになります。
「うつ状態」が現れてくることが多く、放置しておくとさらに症状が複雑、深刻になります。

広場恐怖(公衆の場が怖いと言う意味)
すぐに逃げ出せない状況、人前で恥ずかしい思いをする場所、助けを求められないあるいは他人に迷惑をかけてしまいそうな 状況(バス・急行電車・高速道路、歯科医院、理髪店の中など)に、自分がいることに強い不安を感じる。
回避行動
広場恐怖の対象となる場所や状況をできる限り避けようとすること。
買い物に行けない、出張に行けない、仕事を欠勤する、重要な手続きを放置する、など必要な場合にも外出できない。

4.パニック障害の治療

(1) 薬で発作を鎮めていきます

治療に用いられる代表的な薬である抗うつ剤や抗不安剤には、”パニック発作の予防”、”発作のあとに現れる不安感(予期不安)の解消”の効果があります。 個人差がありますが、抗不安剤は即効性があるので発作時の症状はかなり緩和されます。服用開始から8週間くらいで予期不安が解消、3~6ヶ月の服用で全ての症状が治まってきます。
ですがもし、症状が完全に解消されたと感じても、予防のためしばらくの間は服用が必要です。

(2) 焦りは禁物、治ることを信じて治療を続けましょう

パニック障害の治療に焦りは禁物です。”症状の背景に他の問題があるケース”、また”症状自体が複雑化しているケース”は治るまでに時間はかかりますが、 パニック障害はしっかりと治療を続けていけば必ず改善できます。
薬で症状を安定させながら、不安に対処する方法を練習し、発作の引き金となるストレスに対しても自分なりに対処できる スキルを身に着けていきましょう。

5.家族やパートナーなど身近な方々へ

近くで患者様を支えている方ほど、症状が長引くことにより、本人に対して焦れったく思ったり、治療に対して不信感を抱くことがあるかも知れません。 回復に必要なのは、順を踏まえた治療と休養はもちろん、身近な方々の理解と患者様の病状に適したサポート(生活リズムを整えることへの協力、 外出トレーニングの付きそいetc)です。
パニック障害のこと、本人への接し方でアドバイスが必要なときも、ぜひ専門家に相談してください。

6.職場の方々へ

パニック障害は働き盛りの男女に多いという統計があり、過労・ストレスがパニック発作の引き金になるということをご存じでしょうか。 職場におけるメンタルケアとして、パニック障害について、復職プログラム・本人への具体的なサポートについて正しく理解しておくことを勧めます。